給水方式について

こんにちは!

松戸ビルワークスの井川一成です。

私がメインとしている業務は給水設備のメンテナンスなのですが

今回は給水方式について簡単に説明しようと思います。

直結直圧方式

個人宅や低層の集合住宅がこの方式です。

水道本管(配水管)から直接、お部屋まで水道管をつなぐ方式です。

水道本管の水圧や水量を超えるような、大規模な建物へは使えません。

高置水槽方式

一度受水槽へ水をためて、高置水槽(高架水槽ともいう)へポンプアップします。

高置水槽へ水をためて重力落下で給水する方式です。

水圧が安定していて、災害時に断水してもしばらくは水が使えるのが長所です。

短所は受水槽と高置水槽の2つを経由するため、水質が悪化しやすいのとメンテナンスコストがかかることです。

加圧給水方式

受水槽へ一度水をためて、そこから加圧ポンプで直接お部屋まで水を送る方式です。

高置水槽が無いぶん、水質は良くなります。

デメリットは停電すると即断水してしまうことと、水を使うときはポンプが回りっぱなしになるため
電気代がかかることです。

直結増圧方式

受水槽を使わずに、ブースターポンプへつなぎ直接お部屋へ水を送る方式です。

水道本管の圧力を使って、足りない圧力をブースターポンプで補うのでポンプのエネルギーが少なくて済みます。

平成4年からスタートしていて比較的新しい方式です。

大規模な住宅等では、水道本管への負担が大きくなるため水道局の認可がおりませんが

エコで衛生的な給水方式と言えます。

まとめ

建物の給水方式はうえで紹介した方式を組み合わせたりして運用されています。

地域によっても給水方式の傾向は変わり、どれが良いとか悪いというのはありません。

建物の構造や用途、エリアによってベストな方式がそれぞれあります。

例えば受水槽や高置水槽は水をためておくため、衛生的ではないという意見が多いですが

災害対策の面から、タンクへ水が貯まっていることへの安心感が再評価されてきています。

設備を更新する際には、従来通りの更新だけでなく給水方式の変更も視野にいれて検討してはいかがでしょうか。

ではまた!

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